自動車用バッテリーについて  
    自動車用バッテリーの基礎知識
バッテリは、プラス極板、マイナス極板とこの極板が

接触してショートしないように隔離するセパレータが

交互に組合わせられた極板群と、電解液およびこれら

を収納する樹脂の電槽・蓋から構成されています。

電槽は6つに区切られ、2Vの極板群が6個直列接続

されています、これがいわゆる12Vとなり、一般乗

用車などに採用されています。

ディーゼルトラックなどはこの12Vバッテリーを直列に

接続することによって24Vバッテリーとなります。

更に、蓋にはケーブル接続できるようプラス端子,マイナ

ス端子が取り付けられています。電解液は希硫酸で、

比重1.280(完全充電時)です。
部 品 名 主 な 材 質
+極(正極)板 鉛・鉛合金(活物質は二酸化鉛)
-極(負極)板 鉛・鉛合金(活物質は海面状鉛)
セパレーター 強化繊維 / 合成樹脂
電槽・蓋 合 成 樹 脂
電解液 希 硫 酸 
 


極板はバッテリに直流電気エネルギーを蓄える

重要な役割をし、格子と活物質からできています。

格子は、網目形状で鉛合金からなり、活物質を保持

して直流電気エネルギーを集配しています。

活物質はプラス極(正極)が茶色の二酸化鉛、マイナ

ス極(負極)がグレーの海綿状鉛からできています。 

最近のバッテリーは電流制御などで酷使され消耗が

激しいようです、最近のバッテリーの動向については

又の機会に調べてご報告させて頂きます

これ見てる人いないようですが・・・。
    バッテリの点検・保守方法 
  液面点検

バッテリーの側面から点検します。液面が「UPPER

LEVEL」(最高液面線)と「LOWER LEVEL」(最低液面

線)間の半分以下に低下している場合は、ただちに「

UPPERLEVEL」まで精製水(市販のバッテリー補充液

など)を補水してください。補水後は、液口栓をしっかり

締めてください。※液面点検は日常点検として法律(道

路運送車両法)で義務付けられています。少なくとも1ヶ

月に1回は点検して下さい。 
比重点検 :比重計が必要となりますが、1.240(20℃)以下を目安として補充電の必要があります
接続点検 :端子が緩んだり腐食すると抵抗が増え、始動困難や端子のスパークなどで端子が損傷することがありま

 すので、端子のゆるみがないことを確認してください。また、端子部に腐食が確認された場合は清掃してください。
外観点検: 本体にヒビ、割れ、欠け、液もれ、及びキャップ(液口栓)の排気孔にゴミなどの付着物がないことを確認

してください。上面の汚れ・水分はリークにつながりますので、湿らせた布で拭き取ってください。乾いた布で拭くと、

静電気で電池を破裂させることがあります。
取付点検:取付金具等に、がたつきがないよう取付金具でしっかりと固定する必要があります。

バッテリーの取付不備によるショートなでで車両火災に至るケースを見たことがあります、とても怖いです。
  バッテリーの取り外し時

   (-)端子の取り外し→(+)端子の取り外し

   →取り付け金具の取り外し
 
   バッテリーの取り付け時

   取付金具の取り付け→(+)端子の取り付け

   →(-)端子の取り付け
 
 
     ブースターケーブルでエンジン始動するときの接続方法です
    正しい接続の仕方

      (A)→(B)→(C)→(D)の手順で行う


    正しい取り外し方

      (A)→(B)→(C)→(D)の手順で取り外す




 正常車のバッテリーがトラブル車のバッテリーより

 小さい場合は、正常車のバッテリー内部(接線部)が

 損傷することがありますので必ず次のことを守って

 ください。
 
 
     バッテリーの寿命について
    同じバッテリーでも使用条件、使用環境、メンテナンス

   (日常点検)、車両側の充電装置、取り付け場所などの

   要因によって寿命はばらつきがでてきます。

   乗用車では電池の交換の目安は最大で約3年としています。

   それ以上使用すると、液減りが加速し内部の部位の劣化が

   進みますので、早めの交換をおすすめします。
 
     充放電で以下の様な化学反応が起こります
 化学反応
 
     放電中の化学変化 
 
    充電中の化学変化 
 
 
    暗電流の影響について 
    エンジンを停止しキーを抜いた状態で電気負荷をすべてOFFにしても流れる放電電流

(時計、電子回路のバックアップなど)のことです。車によって異なりますが数十mAの電流が流れます。  

数十mAの放電ですので短時間であればあまり影響はありません。しかし、長期間になると深い放電となり

サルフェーションを起こします。その結果、充電回復が困難になったり容量が低下し短寿命となります。

   例:25mAで30日間放置しますと18Ahの放電となり、40B19Rの容量の2/3放電したことになります。

  したがって、車を長期間放置するときは必ず(-)端子を外す必要があると思われます。
 
   
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